2020年4月27日月曜日

天皇賞(春)有力馬考察(フィエールマン以外の想定2~5番人気馬)

天皇賞(春)有力馬考察(フィーエルマン)以外
フィーエルマンについての記事が読みたい方は左のリンクから飛んで下さい。

ユーキャンスマイル 想定2番人気
キングカメハメハ(キングマンボ系)×ムードインディゴ(ステイゴールド系・Tサンデー系)の配合。
キングマンボ系は成長力やスタミナを強化する血。
ステイゴールド系は芝の中長距離を得意とする。直線の短い内回りコースや急坂でも鋭い脚を使えるのが特徴。重い芝や消耗戦に強い。
成長力、スタミナやパワーを瞬発力に変える適応力を強化×欧州的なスタミナを強化された配合。消耗戦やタフな馬場ならいいが開幕2週目の割ときれいめな馬場では血統面で見るとやや割引が必要か?
この馬は15戦して上り最速が8/15回と半数以上を記録している。
芝3000m以上での戦績は5戦して(2.1.1.1)3/5連対している。
G1での着順は菊花賞3着が最高だが、G1に4回出走して連対はないが、掲示板を1度も外していない点は評価できる。
昨年はこのレース5着3:16.5で勝ち馬だったフィエールマンと1.5秒差(約9馬身)離れている。この差をキングマンボ系の血がどれだけ縮められるかが馬券検討のポイント。消耗戦でタフな展開になれば頭まである馬だとは思いますが、今回のメンバーだとキセキが暴走的な逃げをしない限りはスローからの上り勝負になるはずなので、本命にはしにくいです。それでも馬券内には来る確率はかなり高いと思うので相手には必ず押さえたい1頭。

キセキ 想定3番人気
ルーラシップ(キングマンボ系)×ブリッツフィナーレ(ディープ系)の配合。
ルーラシップは母父がトニービンで父キングカメハメハよりも芝長距離向きな血統。
ルーラシップ×ディープ(スピード強化)されている血統。血統的には天皇賞は合う。
この馬に関しては、デムーロ騎手が騎乗していた頃(3歳時)はラスト3Fの上りタイム1・2位をほとんどのレースで記録していた。しかし、川田騎手が騎乗し逃げ・先行で粘りこむ競馬をするようになってからは上りが使いにくくなっている。前々走の有馬記念からゲートからの出が悪く、後方からの競馬になり、暮れのタフな中山の馬場で上り3F35.8(上り4位)を記録。勝ち馬リスグラシューは上り3F34.7(上り1位)と出遅れ+切れない脚だった割に5着確保しているので能力は確かだと言える。ちなみにこの時のフィエールマンの上り3Fは36.0(同6位)と0.2秒速い脚を使えている。
問題はこの馬は前走もあからさまな出遅れがあり、ゲート再試験になったほどゲートの出が悪くなっている。出遅れて後方からの競馬になれば有馬記念のようなレース運びをすることになり、ゲートからスムーズに出られれば4歳時のような逃げ・先行の形で走ることになることが予測できる。個人的にはキセキは後方から持続力を活かすような形(3歳時)の走り方の方が合っていると思うが、前走の暴走具合を見てもここで馬券内にくるのはかなり注文がいる。ルーラシップ自体が晩年に出遅れや、折り合いがつかないといったいった事があったようで、年々乗り難しくなっている可能性もある。能力は今までの実績が物語っている通り間違いない1頭なので相手には入れたい1頭。

ミッキースワロー 想定4番人気
トーセンホマレボシ(ディープ系)×マドレボニータ(グレイソヴリン系)の配合
母父ジャングルポケット(欧州型グレイソヴリン系)の特徴はまず、ジャングルポケットがトニービンの代表産駒で、トニービンの血は中長距離でのスピードの持続性を強化すること。ジャングルポケット産駒はスタミナと馬力が強すぎる特徴を受け継いでいるのでディープ系と配合したことによってスタミナと馬力にスピードを掛け合わせた配合になっている。血統的には天皇賞(春)は走れそうな印象。
前走日経賞1着というのは好感を持てる。このタイムが中山芝2500m芝良で2:32.9でラスト3F(35.7上り3位)。良馬場で開催された過去の日経賞勝ち馬を見てみるとガンコ、シャケトラ、ゴールドアクター、アドマイヤデウスといったメンバーがいるが、G1勝ち馬はこの中ではゴールドアクターの1頭のみ。しかも、昨年の有馬記念を優勝したリスグラシュー記録したタイム2:30.5と比較しても2.4秒も差がある。このレースのキセキは出遅れても2:31.6なので、1.3秒差(6~7馬身程度の差)があることになる。馬場コンディションが違うから多少タイム差があるのは仕方ないかもしれないが、流石にこのタイムでG1を勝つというのは厳しいと考える。また、戦ってきた馬が強かったレースに多く出走しているが、G1馬達と比較すると明らかに能力が足りていない。今回はあっても3着程度の可能性が高いと思われる。この馬にとっては晴れ良馬場でラスト上り3F34秒台でまとめることが馬券内への条件。

メイショウテンゲン 想定5番人気
ディープインパクト×メイショウベルーガ(米国型ヴァイスリージェント系)の配合。
ヴァイスリージェント系特徴はパワー兼備のスピードを強化する血統。
メイショウベルーガの母父はフレンチデピュティで、フレンチデピュティの子は古馬になって急成長する馬は大仕事をすることで知られている。
血統的にはパワー兼備のスピード×スピード配合なので力のいる馬場が合うと思われる。
弥生賞G2中山芝重2000mで勝てたのはこの血統からの可能性が高いか?
ここ最近のこの馬のレース戦績を見ると菊花賞以降芝3000m以上でのレースにしか出走していない。昨年のステイヤーズステークス以降掲示板を外していない点、古馬になってから馬券内を外していない点は上記に書いた古馬になってからの急成長に合致するか?
走破時計を見てみると、前走阪神大賞典は3:03.4上り3F(36.0上がり3位)勝ち馬と0.4差の1/2馬身差で負けている。前々走のダイヤモンドステークスは3:31.2上り3F(37.2上り1位)ハナ差2着という結果。ダイヤモンドステークスの勝ち馬から過去10年G1勝ち馬が出ていないので阪神大賞典を目安にこの馬の考察をします。
阪神大賞典の歴代の勝ち馬はシャケトラ、レインボーライン、サトノダイヤモンド、シュヴァルグランといったG1馬が多数いる。
この馬の走破時計は55kgを背負い 3:03.4 ラスト3F36.0 上り3位 良馬場
レインボーライン56kg 3:03.6 ラスト3F35.8 上り1位 良馬場
サトノダイヤモンド57kg 3:02.6 ラスト3F35.4 上り1位 良馬場
シュヴァルグラン55kg 3:05.8 ラスト3F34.9 上り1位 良馬場
能力の物差し上走破時計だけ見てしまうとG1勝った馬とのタイム差が割とないと思ってしまうが、レインボーライン、サトノダイヤモンド、シュヴァルグランが勝ったレースを見ると割と余裕がある勝ち方をしている。全力で最後まで追っていたらもう少し良いタイムが出た可能性が高い。また斤量差があってこのタイムなので走破時計以上に上記3頭の馬と比較すると能力的にはやや劣る評価が妥当と考える。ただ、タイムが物語っているように侮ると怖い馬ではあるので馬券内には押さえたい1頭。

次回は穴馬考察を行います。


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