2020年10月22日木曜日

菊花賞全頭診断

菊花賞2020 全頭診断

2020年10月25日 日曜日

京都競馬場11レース 15時40分発走

優先出走権馬6頭、賞金上位馬8頭、抽選対象馬6頭の考察をあいうえお順で行います。SABCDの5段階評価とその馬の1週間前の見解を添えさせて頂きます。

アリストテレス(抽選対象馬) 想定騎手はルメール騎手

1800m以上のレースを中心に使われている馬で、前走は逃げて上り3位の脚を使って勝利するといった強い勝ち方だった。2勝クラスを勝ったばかりだが、斤量54㎏で記録した211.9は、神戸新聞杯でコントレイルが斤量56㎏で記録した212.5よりも0.6速いタイム。ともに良馬場で記録していることから、神戸新聞杯に出走していても掲示板内に来れるだけの能力があると判断する。

距離延長は可能そうだが気性的には少しかかり癖がありそう。ただ、コントレイルやヴェルトライゼンデと闘っていないし、血統的にも距離はこなせそうでルメール騎乗なのでここは騎手の評価も入れてB評価。内枠が引ければもう1段階上げる余地はある。

 

アンティシペイト(抽選対象馬) 想定騎手は武豊騎手

1800m以上のレースを中心に使われており、近2走は芝2400m以上のレースを経験している。ルーラーシップ産駒で血統背景からも長距離適性は見込める馬です。能力面は2走前の東京芝2400mのタイム比較で行う。その時のタイムは224.1で斤量56㎏を背負い、良馬場で記録したもの。翌日の日本ダービーでコントレイルは斤量57㎏を背負い224.1の同タイムを記録している。斤量差が1kgあっての同タイムなので能力面は劣っている。ただ血統面や長距離適性、武豊騎手の配置からもこの舞台適性は合っていそうなんでB評価とする。馬場が渋って逃げれる展開なら1段階の見直しを検討する余地はある。評価はB

 

ガロアクリーク (優先出走馬) 想定騎手は川田騎手

キンシャサノキセキ産駒で皐月賞3位に来た実力馬です。しかし、この馬には3000mは少し長い印象です。ヒューイットソン騎手も芝2000mがギリギリと言っていたように、芝2200m以上のレースで結果が出ていません。前走のセントライト記念ではバビットに逃げ切られてしまった点、前哨戦仕上げで挑んだレースからの上澄みに期待できるかが少し疑問に映ります。血統面からもここは割引が必要だと思いますし、現3歳世代の中で能力がある方の馬ではありますが、ここはB評価にします。

 

キメラヴェリテ (賞金上位馬) 想定騎手は松若騎手

キズナ産駒の距離延長は問題ないが、ダートを使ってみたり、芝を使ってみたりと方向性が定まっていない上に、逃げれないとダメな馬。今回はバビットがハナを切るだろうし、この馬の買い時は今ではないと思う。今回は消し候補の評価。評価はD

 

ココロノトウダイ(抽選対象馬)想定騎手は丸山騎手

セントライト記念6着馬。他のG2G3でも勝ち切れておらず能力的にもここでは足りない。抽選で通れたとしても消しの1頭。D評価。

 

コントレイル (優先出走権馬)想定騎手は福永騎手

皐月賞・日本ダービーの2冠を達成しており、菊花賞に勝利すれば無敗の3冠馬の誕生になるだけに絶対に落とせない1戦。ダービー出走時には距離不安が囁かれたこともあったが、終始折り合いが付き、勝利。現世代最強の能力の持ち主であることは疑いようの余地がない。過去のダービー出走馬で菊花賞を勝利した実績のある馬とタイム比較をしたが、この馬は過去の名馬とタイム差がない点からも確かな名馬の資質を兼ね備えていると思う。不安材料があるとすれば血統面。ディープ産駒×米国血統なのでスピード色の強い血統になってしまっている。例年同様道中スローで流れて直線での瞬発力勝負に持ち込めれば勝利濃厚。雨が降り馬場が渋った場合は1段階評価を下げることも検討するが、現状の評価はS

無敗の3冠馬、史上初の牝馬牡馬3冠馬達成に向けて突き進んで欲しい。

 

サトノインプレッサ(賞金上位馬)騎手は未定。

前走の毎日王冠は気難しい面を見せていた。スタート直後に出遅れ、4コーナーではすでに手ごたえが無くなっていた。折り合いさえすれば能力的にはダービー4着に来れるだけの実力は持っているので終いの脚が残っていれば3着はあってもいいと思っている。最近は凡走、好走、凡走というように×○×を繰り返しているのを見ると今回は出走すれば好走パターンの可能性があるので押さえたい。C評価。

 

サトノフラッグ (優先出走権馬)想定騎手は戸崎騎手

皐月賞の時は3歳世代3強の1頭と数えられていた馬。戦績を見るとG2レベルでは好走できているし、休み明けの成績がいい。今回は前哨戦からの叩き2走目。前走はやや余裕のある仕上げ感はあったので上澄みに期待。血統面、気性面からも距離延長は問題ない。折り合い難も無く、長くいい脚を使える点、タフ馬場適性もあるのでB評価。雨が降れば1段階上げる見当の余地はある。


ターキッシュパレス (抽選対象馬)想定騎手 冨田騎手

血統的には長距離は良さそうではあるが、神戸新聞杯でラスト流したコントレイルへの逆転は難しいと思うし、2勝クラスでの負けがあるように能力面で1枚も2枚も劣ると思う。評価はD

ダノングロワール(抽選対象馬)想定騎手北村友一騎手

ハーツクライ産駒で距離延長はプラスだし、一夏を超えた成長力に期待が持てる一頭。デビューから1度も掲示板を外した事がなく、堅実に走るのは魅力的ではある。馬場が渋れば能力的に3着に来れるかといった印象。評価はC

 

ディープボンド(賞金上位馬)想定騎手和田騎手

キズナ✖欧州血統で距離延長は問題なくこなせそう。春はダービー5着に来ているようにこのメンバーでは能力的には上位。前走は早めに先頭に立つもコントレイルに差されて4着。瞬発力はないタイプだけにコントレイルとの直線勝負では分が悪いが、早め先頭からの粘り込みで馬券内には来れる可能性が高い。瞬発力勝負ではコントレイルの先着は考えにくいが、馬場が渋ればチャンス拡大だし、毎回先行して長くいい脚が使えるのも魅力。相手候補の一頭にはなれると評価します。評価はA

 

ディアマンミノル(抽選対象馬) 想定騎手未定

2400m戦の出走回数がメンバー中最も多い馬。距離延長は問題無さそうだが、能力面で一枚劣る。デビュー当時から馬体重が増えておらず、成長力にも疑問が残る。評価はD

 

バビット(優先出走馬)想定騎手内田騎手

前走は自分の競馬ができたので、強い内容だった。ただし、前哨戦仕上げだった馬がここをメイチに仕上げてくるはず。そうなると脚質的にも前でいっぱいになり展開面からも少し厳しそう。評価はC

 

ビターエンダー (賞金上位馬)想定騎手津村騎手

血統的には距離延長はプラスだが、本質的にここでは能力が足りていない。近走内容も凡走が続いている。消しの1頭。評価はD

ブラックホール(賞金上位馬)想定騎手藤岡祐介騎手

能力的には重賞で勝つには厳しい印象。芝1800m以下の成績は良好だが2000m以上は掲示板内が1度しかない。能力面では劣るが、前走はラッキーライラックと走って0.6差なら多少評価してもいいと思う。ロングスパートは得意だと思うので押さえは必要。評価はC

 

マンオブスピリット(賞金上位馬)想定騎手デムーロ騎手

ルーラーシップ産駒で距離延長は良さそう。ただ、気難しそうな面があり、好走の可能性もあるものの走ってみないとわからないタイプ。ダービーは間隔も詰まっていたし出遅れが最後まで響いたのと走る気がなかった印象。能力はあると思うので押さえは必要。評価はC

レクセランス(賞金上位馬)想定騎手松山騎手

ディープインパクト×ヨーロッパ血統なので距離延長はこなせそう。能力的には厳しい印象。見直す余地があるとすれば近2走とも直線でスムーズな競馬ができていないこと。ダービーの時は大外を回すときに前が詰まったし、前走の神戸新聞杯では前が空かなかったことと、直線で追い出すときにブレーキを掛けるという不利があった。これが無ければ掲示板内には来ていた可能性はある。コントレイルとの差は埋められないが、3着なら距離が克服できれば可能性がないわけではないと思う。評価はC

 

ロバートソンキー(優先出走馬)想定騎手伊藤騎手

ルーラーシップ産駒で距離延長は問題ない。ただ前走は展開が向き過ぎた印象が強く、過去4走の戦ってきたメンバーやタイムからもここはあって3着と判断。評価はC

 

ヴェルトライゼンデ(優先出走馬)想定騎手池添騎手

ドリームジャーニー産駒で距離が延びる程いい馬。鞍上の池添騎手がダービー後にインタビューで「菊花賞にコントレイルがいなければこの馬が菊花賞馬になれる」と言う能力の持ち主。前走は熱発明けで厩舎も7割仕上げとレース前のインタビューで言っていたし、叩き良化型の馬。コントレイルを負かすとしたらこの馬か?雨が降ればコントレイルよりもこちらから入りたい。評価はA

 

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